桃組家族のアートブース

by momogumi5255

蓮夢「持続する錯覚の中で」

絵をクリックすると拡大になります。
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23歳の春、病気で高熱が続いた事があります。
入院中に、目を閉じると、瞼の裏でいろいろな幻覚が見えてしまったんです。
大抵は怖い感じで目を閉じる事に怯えていました。
本当にそれらが襲って来る訳ではない事は解っていましたが。
ある日、それは美しい人魚が出て来たのです。
水の中でゆらゆらと揺れています。
その人魚が余りに綺麗でずっと見てたいのに、水に解けていってしまう。それは何度も繰り返されました。
それは死神だったのか、天使だったのか解りません。
でも、彼女が命を救ってくれた様な気がします。
その後イラストレーターだった私は何度か人魚を仕事で描いてきました。
でも、あの人魚とは違うんです。
そう、彼女はこの人魚でした。
絵の写真から「持続する錯覚の中で」の題名を考ええてくださった碇健一さんが、遠い昔のその記憶を思い出させてくださいました。
最初は紅い着物を強調させようと考え、あえて顔を描かず、人魚の体を描き始めました。
しかし首が無くて怖いと言う意見が周囲で多く、描いているうちにどんな顔をしているのか自分でも遭ってみたくなったんです。
50号のキャンパスに30号のキャンパスを繋ぎ、2枚のキャンパスで暗い水中の世界と水面から上がった明るい世界を表現しました。
切り離しても一枚、一枚、絵として成り立つよう考えて描きました。
まだ完成したばかりです。
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by momogumi5255 | 2005-05-12 15:57 | 空想画